「広告を出せば問い合わせは来るけれど、費用がかさむ」
「地域の人に知ってもらいたいのに、何から始めればいいか分からない」
地域に根ざした事業では、こうした悩みを抱える経営者の方が少なくありません。
広告は、すぐに人を集めたいときには役に立つ手段です。ただ、それだけに頼らなくても、地域で探している人に見つけてもらい、良さを伝え、問い合わせを取りこぼさない流れをつくることはできます。
この記事では、当社が支援した認知症の方が暮らすケアホームの事例をもとに、Googleマップ対策・ホームページ・空きが出たときの案内の仕組みを組み合わせた集客の考え方と、自社で見直すときのチェックリストをご紹介します。
広告だけに頼らない集客は「3つの段階」で考える

地域の集客を考えるとき、当社は次の3つの段階に分けて整理しています。
1.見つけてもらう:地域で探している人の目に、まず入ること(Googleマップ・検索)
2.伝わる:見つけた人に「ここなら安心できそう」と思ってもらうこと(ホームページ)
3.取りこぼさない:相談したい気持ちになった人を、そのタイミングで逃さないこと(問い合わせ・案内の仕組み)
どれか一つだけを整えても、成果にはつながりにくいと当社は考えています。たとえば、Googleマップで見つけてもらえても、ホームページで良さが伝わらなければ、問い合わせにはつながりません。良さが伝わっても、すぐに受け入れられない時期に相談を受けたとき、その後の連絡の仕組みがなければ、せっかくのご縁が途切れてしまいます。
3つの段階を一つの流れとして設計することが、広告だけに頼らない集客の土台になります。
事例:認知症の方が暮らすケアホームの集客
ご相談の背景:空きが出る時期は、前もって分からない
ご相談をいただいたのは、認知症の方が暮らすケアホームです。
認知症の入居者様は長く暮らされる方が多い一方で、退去の時期を前もって予測するのは難しいものです。空きが出たときに、次に入居される方がすぐに見つからないと、空室の期間が長くなり、施設の運営にも影響します。
一方で、施設を探しているご家族の側にも事情があります。入居先を探し始めてから、条件に合う施設に空きが出るまで待つことも少なくありません。
施設とご家族、それぞれの「待つ時間」をどうつなぐか。これが、このご相談の大きなテーマでした。
1. 見つけてもらう:Googleマップと検索からの動線を整える
施設を探すご家族の多くは、まず「地域名+施設の種類」のような言葉で検索したり、地図で近くの施設を探したりすると考えられます。
そこで当社は、地域で認知症の介護に悩むご家族に見つけてもらえるよう、Googleマップ(MEO)対策と、検索からホームページへの動線を整えました。
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップで地域の情報を探している人に、自社の情報が見つかりやすくなるよう整える取り組みです。
2. 伝わる:施設らしい「温かみのあるケア」が伝わるホームページに
見つけてもらった後に大切なのは、ご家族に「ここなら任せられそう」と感じていただくことです。
当社は何度も現場に伺ってお話を聞き、近隣の施設とは違う、この施設ならではの強みを整理しました。そのうえで、スタッフの皆様が利用者様に寄り添う温かみのあるケアの姿勢がご家族に伝わるホームページを制作しました。
施設を選ぶご家族にとって、設備や料金だけでなく、「どんな人が、どんな気持ちで関わってくれるのか」は大切な判断材料だと当社は考えています。
3. 取りこぼさない:空きが出たときに、登録したご家族へ案内が届く仕組み
さらに、入居を希望するご家族が事前に登録しておける「空室待機・自動案内」の仕組みをつくりました。
空きが出ると、登録したご家族に、登録された連絡方法で一斉に案内が届きます。
施設にとっては、空きが出たときにすぐ次の方へお知らせできます。ご家族にとっては、空きが出たことを待ち構えて何度も問い合わせなくても、案内を受け取れます。
制作期間は約半年でした。
成果:問い合わせ・見学の相談が大きく増え、すぐに次の入居が決まるように
公開後、施設を探すご家族からの問い合わせや見学の相談が大きく増えました。また、退去が出ても、すぐに次の入居が決まるようになりました。
施設長様からは、新しいホームページが温かみのあるデザインで、問い合わせてくださるご家族はもちろん、現場で働くスタッフからも大好評だとのお声をいただきました。あわせて、空室が出たときに入居希望の方へ一斉に案内が届く仕組みのおかげで、空室の無駄が一切なくなり、ホームの稼働率が劇的に改善したとのお声もいただいています。
「見つけてもらう」「伝わる」「取りこぼさない」を一つの流れとして設計したことが、この結果につながったと当社は考えています。
地域で見つけてもらうための進め方

今回の事例をふまえ、地域密着の事業で集客の仕組みをつくるときの進め方をご紹介します。介護施設に限らず、地域のお客様を相手にする事業で考え方を応用できます。
1. 「誰が、どんな言葉で探しているか」を考える
最初に、お客様がどんなときに、どんな言葉で探すのかを考えます。介護施設であれば、探しているのはご本人よりもご家族であることが多いかもしれません。 探す人が分かると、Googleマップやホームページで伝えるべきことが見えてきます。
2. Googleマップの情報を、正確で最新の状態にする
Googleマップに表示される情報は、「Googleビジネスプロフィール」という無料の仕組みで管理します。Googleのヘルプでは、地域の検索結果は主に関連性・距離・知名度をもとに表示されると説明されています。
そのうえで、ランキングを改善するヒントとして、次のようなことが挙げられています。
- ビジネスのオーナー確認を行う
- 住所・営業時間・カテゴリなどの情報を、最新で正確な状態に保つ
- クチコミに返信する
- 写真や動画を追加する
まずは、自社の情報が正しく載っているかを確かめるところから始めるのがおすすめです。
3. ホームページで「ならでは」の良さを伝える
Googleマップで見つけてもらっても、比べられるのはそこからです。社内で当たり前になっていることの中に、お客様に伝えたい強みが隠れていることがあります。 現場で働く方のお話を聞き、自社ならではの良さを言葉にして、ホームページで伝えます。
4. 「今すぐ」ではないお客様とのつながりを残す
相談を受けても、すぐに受け入れられないことがあります。そのときに、次の機会にご案内できる仕組み(事前の登録や、案内の連絡方法)を用意しておくと、ご縁が途切れにくくなります。
5. 公開して終わりにせず、反応を見て直す
仕組みは、つくってからが始まりです。問い合わせの状況や、ホームページ・Googleマップの見られ方を確かめながら、伝え方や動線を見直していきます。
地域の集客を見直すときのチェックリスト
自社の集客を見直したいときは、まず次の点を確認してみてください。担当者の方が社内で共有するときにも使えます。
見つけてもらう
☐ お客様がどんな言葉で探しているか、社内で話し合ったことがあるか
☐ Googleビジネスプロフィールのオーナー確認をしているか
☐ 住所・営業時間・カテゴリなどの情報が、最新で正確か
☐ 写真が載っていて、施設やお店の様子が分かるか
☐ クチコミに返信しているか
伝わる
☐ ホームページで、自社ならではの良さ(人柄・姿勢・取り組み)が伝わるか
☐ お客様が判断に必要な情報(サービスの内容、相談から利用までの流れなど)が載っているか
☐ スマートフォンで見やすく、問い合わせの方法がすぐに分かるか
取りこぼさない
☐ 問い合わせを受けたあと、すぐに対応できない場合の案内を決めているか
☐ 「今すぐではない」お客様に、次の機会にご案内できる仕組みがあるか
すべてを一度に整える必要はありません。まずは「お客様がどんな言葉で探しているか」を考えるところから始めるのがおすすめです。
まとめ
- 広告だけに頼らない地域の集客は、「見つけてもらう」「伝わる」「取りこぼさない」の3つの段階で考える
- Googleマップの情報を正確に保ち、ホームページで自社ならではの良さを伝え、「今すぐではない」お客様とのつながりを残すことが大切
- 今回の事例では、Googleマップ対策・温かみのあるケアが伝わるホームページ・空きが出たときの案内の仕組みを組み合わせ、問い合わせや見学の相談が大きく増え、すぐに次の入居が決まるようになった
当社は、ホームページを作るだけでなく、見つけてもらうための集客から、問い合わせを取りこぼさない仕組みづくりまで、一つの流れとして設計し、成果が出るまで伴走しています。必要に応じて、業務の見直し(DX)もあわせてご相談いただけます。
「広告費をかけずに、地域のお客様に知ってもらいたい」「Googleマップの情報を整えたいが、何から始めればいいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
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