【年金運用状況】
平成27年度第3四半期のGPIF運用結果が発表されています。
同期間で+3.56％、市場運用開始以降で年+2.99％となっています。
但し、年度で見ると本年度は-0.37%で5000億円ほどマイナスです。
下図はGPIFの基本ポートフォリオの推移です。
平成26年10月までは、国内外の債券の占める割合が70％を越えていましたが、平成26年10月以降50％まで縮小しています。
それに伴い、国内外の株式に占める割合が24％から50％へ引き上げられています。
GPIFが発表した最新の運用報告が下記となります。
10月〜12月の3ヶ月間の収益率が3.56％と非常に高いです。
しかし、その前の第二四半期のレポートは下記です。
なんと、収益率−5.59％
金額にして、8兆円近い損失が出ています。
赤字は2014年1～3月期以来6四半期ぶりで、四半期の赤字としてはリーマン・ショック直後の08年10～12月期の5兆6601億円を超える過去最悪の数字となりました。
では、27年度の第四四半期の運用はどうなのでしょうか？
これは、日経平均株価の本日（3/11）から過去1年間の推移ですが、GPIFの基本ポートフォリオを株式50％へ引き上げているため、株価推移とリンクしていることがわかります。
まだ、正式な発表は出ていませんが、おそらくかなり大きな損失が出ていることが予想されます。
ここで言いたいことは、自分たちの年金が資産運用されている以上、運用に無関心でいることは出来ません。
プロになる必要はありませんが、無関心でいることのリスクの大きさを知っていただきたいのです。
このような情報を知ることが将来の自己防衛策に繋がってきます。
自分自身に関わることですから、是非自己防衛のためにも知っていただきたいと思います。